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将来の担い手と一緒に戦略を作り、ブレイクさせる スリープログループ株式会社 高野研氏

夢や理想を追うと同時に、事業を継続させる「収益性」に徹底して責任を持つ。

高野さんの起業家としてのこだわりは何ですか?

新たなビジネスそのものを生み出すことです。
わたしたちは、毎回テーマをかかげ昼食の時間を有効利用し、社員同士が刺激を受けあう「らんちde会」という企画を隔週で毎月開催しています。今日のらんちde会のテーマは「エコ」でした。

その中で一つ、こんなビジネスの話がありました。ホテルに中古のPCを無料で設置し、その運用を工夫することで100円の利用料を回収するというエコビジネスです。これは、実際にわたしたちが取り組もうと準備をしている新規事業で、すでにスタート寸前まで来ているものです。立ち上げに向けて、わたしたちが徹底して追及し、克服してきたポイントは、「どうやって継続的に収益があがるモデルにできるか」なんですね。

エコに関心があり、このアイディアを思いつく人は他にいても、採算を合わせて実現することは、なかなかできない。どうしても、アイディアのよさと収益性の確保のバランスがとりにくいのです。

普通は出来ないと思うからこそ、ここをこだわっていくのが、わたしたちのアイデンティティであり、強さでもあります。夢や理想を追うと同時に、継続性を実現するための収益性に責任を持つこと。両者を両立させるバランス感。ここが重要だと思っています。

将来の担い手を助け、事業の作り方を練りブレイクさせることこそわれわれの使命。

現在のスリープログループの課題は何ですか?

今年度のわたしたちのテーマは「シェイプアップ」です。ダイエット?と思われるかもしれませんが、本当は「襟を正す」という意味があるそうです。人材業界は今、逆境におかれています。こんな時代こそ、企業は正しい姿で、正しいビジネスをするべきです。

本来のあるべき姿をもう一度確認し、社会のためにわれわれがやるべきことを徹底してやるということ。それが今、一番強くこだわっていきたいところです。

スリープログループの「本来やるべきこと」とは何ですか?

上手くいかない事業の戦略の作り方そのものを一緒に考えることです。

先日、「家庭での介護の問題」を解決しようとするNPOを立ち上げたある若者が、私のところに相談に来ました。

多くの方々の介護の問題を聞いてその解決に協力したいので、当社の社員に自分の活動を紹介してほしいと言ってきたんです。ですが、そもそも 「発想としてそうじゃないでしょ」(笑)というところから話したんですね。

要するに、企業は、社員の介護の問題について誰に相談していいか分からないし、その問題から解放されるだけでお金を払う価値があるのに、「問題解決しますよ」ではなく、「助けてください」という発想になってしまっているのがもったいない。例えばピースマインドさんと協力して、「社員の介護問題の相談窓口」をやるという可能性もあると思うんです。

価値を作り出せれば、助けてくださいどころか、問題解決しますよとアプローチできます。結果、収益もあがり、より本質的で広がりのあることができるはずです。単に協力してもらう、手伝ってもらうというのではなく、「価値を出すことに責任を持つ」という姿勢がとても重要だと思います。

彼のように、介護の本質的な問題に気付いて解決しようとしているという意味では本当に尊敬すべきなんですが、「価値をつくる仕組みづくり」にはもっと知恵が必要なのですね。

これは一例ですが、将来の担い手を発掘し、一緒になって価値を生み出す戦略をつくり、ブレイクのお手伝いをするのが、スリープログループの本来の役割です。

今後は、起業家やロールモデルとなるビジネスを、社内外からどんどんと生み出していきたいと思っています。スタートのときに応援した起業家が、「スリープログループがライバルです」というくらいまで成長してくれたら、本当に幸せだなあと思います。

企業が大きくなったからこそ、若手起業家と「汗」を共にする。

グラントに参画した背景と、感じている成果について教えてください。

スリープログループは、ITをはじめとする様々な成長市場の創造と人材の育成を支援する市場創造サポーターで創業14年目の会社です。

社員の社会貢献に対する欲求は高まっています。一方で上場して5年が経ち、会社が小さかった時のことを知っている人はごく僅かです。どうやって事業として成り立たせていくのかについて、実体験から理解しているメンバーも少なくなっているのが現状です。

グラントでは、社員自らスタートアップ期の起業家の支援に関わることで、彼らと「汗」「知恵」「経験」を共有することを重視しています。それらの実体験によって各社員がいかに事業が成り立っていくのかを学び取って欲しいと考えております。

先日、社内のキックオフイベントで開催した「CSR表彰式」で、グラントの中で最も活動に深くかかわり、活躍した社員を表彰しました。その話題は社員の中でもとても盛り上がっています!今後は、社内にもっとこの活動を浸透させ、会社自体のアクションと融合を図っていきたいです。

反対されても、見切り発車でもいいから、とにかく成功させること。
自分が正しいことは、自分で証明するしかない。

若手起業家の方々にメッセージをお願いいたします。

諦めずに追求することです。続けることで、自分の原理原則が正しかったと、自分で証明するしかありません。 諦めることは、やっていることが間違っていると逆に証明してしまう。
自信がないなら、最初からやめておいた方がいい。

こういう時代だから評価されないと嘆くのではなく、自分が評価を上げること。反対されても、見切り発車でもいいから、とにかく成功させること。

自分が正しいと証明すること以外、逃げ道はありません。

        

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