イノベーション・パートナー

オフィシャルパートナー

社会全体のメンタルヘルスを支える基盤を創りたい 株式会社ピースマインド 代表取締役社長 荻原 国啓

日曜が一番わくわくし、出社が楽しみになる、それが普通になる世の中をつくる。

荻原さんが、事業を通じて解決したい社会的課題は何ですか?

日本では、経済的豊かさが限界まで来た一方で、精神的豊かさが欠如しています。
先進国で一番自殺率が高く、ホワイトカラーの生産性は一番悪い。

個人と企業、生活と仕事など、あらゆる関係がアンバランスになっているのでしょう。
たとえば日曜の夜、会社に行きたくないと考えるビジネスマンがたくさんいますが、「仕事の報酬は仕事」という価値観を持っていた従来の日本人にとって、これは大変な矛盾です。
「日曜が一番わくわくし、出社が楽しみになる世の中」をいかにして作るかが、私たちの挑む課題です。

その課題に対し、どのようなアプローチを行っているのですか?

企業におけるメンタルヘルス対策は、多くの場合「不調者が発生したあとの対処」にとどまっているのが現状。 それでは、いつまでも同じことの繰り返しです。

根本的解決には、組織の個人への理解と予防のサービスが必要不可欠。そこの課題解決に積極的に取り組むのが、ピースマインドの事業です。

幅広いコラボレーションで、メンタルヘルスを支える社会の仕組みを創りたい。

どのような手応えと、課題を感じていますか?

創業から10年、約300社、約130万人にリーチしてきました。
手応えとしては、企業の現場でもメンタルヘルス不調が切実な問題となり、当事者意識を持ち試行錯誤を続ける企業が増えたこと。一方、抜本的な問題解決を目指す会社が少ないことは、依然として課題です。

「個人の責任では済まなくなってしまった」という、後ろ向きの要請が多い。
それだけではなく、メンタルヘルスのことをもっと戦略的に長期的な企業価値を上げるために不可欠な要素である、と考える会社が増えないと、世の中は変わりません。ここは歯がゆいところです。

今後、社会にインパクトを起こしていくために考えている戦略は?

短期的には、企業の目下の問題である、メンタル不調者の早期発見・早期対応や復帰支援等の解決を支援していくことです。そこから信頼を得ていくことが今は重要です。

長期的には、不調者を作らない抜本的解決や予防に力をいれていきたいです。その辺は、企業提携、社会起業家のインキュベーションなどを通じて、一緒に課題解決に取り組みたいと考えています。
サービスの裾野を広げ、新しい社会作りに貢献していくことが将来的な戦略です。

地道にやり続け、圧倒的な専門性をもった起業家は強い。

なぜイノベーショングラントに参画しようと考えたのですか?

世間で言われている「社会的企業」「ソーシャルベンチャー」の定義は、狭いと思っています。
そもそも企業とは、社会的存在です。事業を通じて社会貢献することが、一番の大義です。

大義がぶれない若手起業家を応援し、そのことによって我々も成長していきたいと考えています。

どんな若手起業家とのコラボレーションを期待していますか?

地道に何かをやり続け、核となる圧倒的な情報や専門性を持った起業家は強いです。

継続的な力があれば、規模は小さくても構いません。たとえば健康・人材・教育・福祉などの近い分野であれば、わたしたちが協働することによって、ゼロからやるより圧倒的に速く成果が得られるという場合もあります。

自身の強みにフォーカスして実績をつくっていくことで、わたしたちなどを使って一緒に世の中を変えるスピードを上げられると思います。

志を見つつ、現実をさばけるか。短期的にぶれても、絶対に幹だけはぶらさないこと。

社会を変えようとしている若き挑戦者たちにメッセージをお願いします。

「あきらめずなんとかやる力」が大切です。短期的にぶれても、幹だけはぶらさないこと。「志」を見つつ、「現実」をさばくこと。「石橋を叩く力」より、「新しい橋を創るために人の協力を得ていく(共感を呼ぶ)力」の方が重要。このバランス感覚が、起業家に求められる条件だと思います。ここは、飲みの席でゆっくり話したいですね(笑)

        

▲ページTOPへ